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昨日の記事で、ドラゴンクエストライバルズは面白いと思うけど、他のゲームなどをする時間がなくなってきたため、仕方なくアプリを削除して一時的に休止することにした話をしました。
『ライバルズのアプリを削除した話』
で、現状は毎日プレイしているゲームがドラクエ10とロマサガリユニバースになりました。
あれ?それって全部スクエニのゲームじゃん、と思うことがありました。
他にも優先順位はそれほど高くないのですが、ドラクエのナンバリング作品だと8と11がまだ未プレイなのでそのうちやってみたいと思っていて、ロマサガ2と今年出る予定のロマサガ3のHDリメイク版もいつかはやってみたいなと思っています。
それも全部スクエニなんですね。
ファイナルファンタジーも未プレイのナンバリング作品が結構あるので、スクエニのゲームだけでもキリがないくらいです。
それで昨日の記事の裏テーマ的な感じでもあった、ゲームと時間について少し掘り下げて考えてみたいと思います。
人によって意見が異なる場合もあるかもしれませんが寛大に見て頂ければと思います。
スクエニって時間泥棒よなっていう話 [脅迫事件で思ったこと]
まず時間泥棒についてですが、決してスクエニという大企業を泥棒呼ばわりしているのではなくて、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの『モモ』に出てくる言葉です。
本が手元にあるので、どんな話だったか読んで思い出そうとしましたが、意外と長くて300ページ以上あったのでやっぱりやめておくことにしました。
ここでは文字通り、いたずらに時間を奪ってしまう存在くらいに解釈することにします。
オンラインゲームが利益を生むためには、基本的に毎日ゲームにログインしてもらえるような習慣をプレイヤーに持たせることが大事になってくるかと思います。
ドラクエ10にはプレイヤーから日課と呼ばれている小規模なコンテンツがあり、他にも週課や月課と呼ばれるものや半月に1度更新されるものもあります。
ちなみに週課という言葉は、ドラクエ10が発祥ではないかという説があります。
必須ではありませんが、ゲームを有利に進めるためにこれらのコンテンツをプレイヤーが取捨選択する感じになっています。
スマホのゲームでもログインボーナスがもらえたり、期間限定のコンテンツがあったりして、ログインを習慣化させたり時間を拘束する性質のバトルコンテンツなどがある場合があります。
ドラクエ10では先日、現プロデューサーの青山さんが今後は課金要素を増やして売り上げを伸ばしていきたいという方針が公式放送で述べられていました。
その際に、Pay to win (お金を払った方が有利)という言葉と、それとは逆の概念の Time to win (時間を掛けた方が有利)という言葉の説明などがありました。
ソシャゲのビジネスモデルを参考にするような話もありましたが、そもそもソシャゲと呼ばれているゲームがPay to win なのかというと、どうなんだろうと疑問に思うところもあります。
例えば、ドラゴンクエストライバルズを例に挙げてみると、ライバルズでは課金しないと手に入れにくいカードがありますが、課金したとしても対戦時間が省略される要素はありません。
欲しいカードが手に入れば勝率は上がるかもしれませんが、多額のお金をつぎ込んだからといって大会で優勝できるかといえばそうではありません。
Payした上でTimeも必要になってきます。
ロマサガRSでも課金すれば欲しいキャラが手に入りますが、強いキャラがたくさんいるからといって、バトルコンテンツをみなしクリアにしてくれたりするなどの優遇措置はありません。
強いキャラがいればその分ちょっと早く戦闘時間が終わるかもしれませんが、やっぱりPayした上でTimeも必要になってきます。
結局、ビジネスでやっているのでPayしてもらうことが重要になってきますし、Payしてもらうためには日常的にゲームにログインしてもらうような仕組みにしてTimeも使ってもらわないといけなくなるのです。
特にスマホは身近にあるので、ついやってしまって時間を浪費してしまうことがあります。
時間泥棒ですよね。
で、ついには課金しても思った通りの結果が得られず、スクエニを脅迫して逮捕者が出てしまいました。
脅迫は犯罪なので、それについて肯定するつもりは一切ありません。
巷では課金額が1万7000円だったそうで、そんな金額で人生を棒に振るなよ、みたいな意見も見かけました。
金額というよりは、ああいう内容で脅迫したら逮捕されるって考えなかったんだろうかと、自分がやったことの一手先すら読んでいない行動がちょっと怖いなと思います。
最近そういう犯罪が多いような気がします。
逮捕された人も本当に放火するつもりだったのかはわかりませんが、どっちの場合でも絶対そういうことしたらダメですからね。
今回の事件に対して、ドラクエ10の前プロデューサーで今はスクエニの役員でもある、よーすぴさんがこんな感じのことをツイッターで発言していました。
「何のために命削ってやっているのかと。」
ほとんど原文のままですが、ツイッターを引用するのは控えることにしました。
気持ちはわからなくはないですし、役員という立場上、社員を勇気づけるような意味合いで発言しているとは思うのですが、なんかこういうのが犯罪予備軍みたいな人に対して火に油を注いでそうな懸念もあります。
会社が利益を上げるために、無闇にPayも時間も奪ったからこそ、どこかで、ごく一部のやばい奴の恨みを買ってしまっている側面もあるのかもしれません。
そうでなくても、こうしたPayもTimeも奪うゲームは、普通に遊んでいる人だって、ある意味では命を削ってますからね。
要するに作り手のことだけでなく、お客さんのことも考えてあげて欲しいと思ったということです。
脅迫されるために命を削っていないというのはわかるのですが、じゃあ、その[何のために]って何ですか?と考えたら、必ずお金儲けのことは入るはずなので、今それ言う?って話でしょう。
要約すると、会社の利益のために命を削っているのであって、脅迫されたり犯罪に巻き込まれるためにゲームを作っているのではない、ましてや時間を費やした客のことなどカネヅル以外の何者でもないと言っているようにも受け取れるので、あまり良い発言ではないと思うんですけどね。
この前、久し振りにパチンコ屋さんのチラシを見たら、ギャンブル依存症に配慮しているような文言が書かれていたり、相談するための連絡先まで記載されていて驚いたことがありました。
ゲームは賭け事ではないにしても、いずれパチンコ業界と同様に依存症への対策や配慮をしなくてはいけなくなる時期が遅かれ早かれ来るのではないかと思っています。
その時に、規制されるギリギリまでお客さんからお金を搾り取るような姿勢で望むのか、スクエニだけじゃないけど企業としてどう変わっていくか試されていく転換期みたいなのが来るんじゃないかなと勝手に想像しています。
利益率で考えたらスマホゲーに注力した方がいいんでしょうけど、今の形態のまま何年も続けられるものなのかなと思うと疑問に感じるところもあります。
ちょっと大枠な話になってしまい、曖昧になってしまいましたが、ざっくりいうと日課などをするためにゲームにログインせざるを得ない(しないと損すると思わせる)ようなゲームのあり方は、長い目で見ると今後は減っていく流れになっていくんじゃないかと思っています。
そうならない限りは、スクエニに限らずですがゲームって時間泥棒なんですよね。
個人的にはたまたま今やっているゲームが全部スクエニだったというだけのことです。
なんかわかりにくい内容だったかもしれないので申し訳ないです。
ここまで書くのに普段より結構な時間がかかってしまったので、今回はこの辺で終わりにします。
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